イラン原子力庁長官「核合意が現状のままでは関係国の利益にならない」
2月 12, 2020 16:31 Asia/Tokyo
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サーレヒー長官とジャック長官の会談
イラン原子力庁のサーレヒー長官が、ヨーロッパ諸国による核合意の取り決め不履行を非難し、「現状の継続はどの関係国にとっても利益とならない」としました。
サーレヒー長官は11日火曜、オーストリア・ウィーンでフランスの原子力・代替エネルギー庁のフランソワ・ジャック長官と会談し、「イランはフランスが平和目的の核活動における協力を開始するよう期待している」と述べました。
また、フランスが核融合などの協力分野に十分に注目していないことに不満の意を表明し、「核合意がヨーロッパにとって治安面での利益をもたらし、合意の存続がヨーロッパの安全にとって必須であることを忘れてはならない」と語りました。
一方のジャック長官はこの会談において、フランスが核合意を支持していることを強調し、米国の核合意離脱を遺憾だとしました。同長官はまた、イランが核合意の義務を縮小させていることに懸念を表明しました。
サーレヒー長官は、核安全保障を巡るIAEA国際原子力機関の国際会議に出席するため、オーストリアを訪問しています。
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