視点;第11期イラン国会議員選挙を振り返ってー派閥の構成変化
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イラン国会
第11期イラン国会議員選挙の結果発表に伴い、イランのラフマーニーファズリー内務相は23日日曜、「今回の選挙で計2451万2000人が投票し、最終的な投票率はを42.57%だった」と発表しました。
第11期イラン国会議員選挙は、今月21日にイラン全国の208の選挙区で、またイラン最高指導者の選出を担う専門家会議の第5期第1回中間選挙が5州で実施されました。
今回の選挙結果の発表により、第11期イラン国会の構成をめぐり、メディアや政界が様々に憶測をめぐらせていた事態は収束しました。テヘランを初め各州で原理主義派が290の総議席のうち大半を獲得しました。原理主義派に次いで多かったのは無所属・独立系の候補者で、改革派は最下位に沈みました。このように、今回は原理主義派と無所属が多数派となり、改革派が少数派となったと結論付けることができます。
今回の選挙では、活発な政治活動を展開する人物の1人、ガーリーバーフ氏がテヘランでトップ当選を果たし、次いでミールサリーミー氏、モルテザー・アーガーテヘラーニー氏、ナーデラーン氏、デフナヴィー氏、そしてナバヴィヤーン氏などが国会入りを果たしました。
原理主義派、改革派、無所属派、そして中道穏健派はそれぞれ、イランの際立った政治勢力として認識され、特に最近の選挙で注目に値する役割を果たしてきました。今回の選挙もその例外ではなく、これらの派閥に属する各政党はそれぞれ、連立や共同リスト提出などの形で有権者の票の獲得に努めました。
前回の第10期国会議員選挙では、改革派がテヘラン選挙区の30の議席を獲得し、それ以外の多くの都市でも代表者を国会に送り込むことに成功しましたが、議会での彼らの活動ぶりが期待に応えるほどではなかったことから、今回有権者は改革派をそれほど歓迎しなかったと見られています。
現在、選挙結果の発表とともに第11期国会を構成する際立った政治勢力・派閥の位置づけが明確になっています。
今回の選挙結果で、第10期国会の構成員の3分の2が今期は変更されることになります。
イラン選挙管理本部のムーサヴィー本部長は、「現職議員13名も、今期の国会入りを果たした」とする一方で、「今期は、168議席の運命が変わった」と語りました。
今期の国会で無所属派が多数を占め、今期国会の第2の派閥が無所属派となります。
現在、今回当選した議員たちの表明に注目すると、次期国会の政府との対応が政治評論家らの注目の焦点の1つになっているといえます。ローハーニー大統領は、選挙実施前の記者会見で、この問題をめぐり飛び交った様々な憶測について、「イラン憲法は、未来の国会と我々の判定者であり、根底にあるものだ」と語っていました。
もっとも、この種の変化という政治的なメッセージは、大都市においてより顕著に見られます。それは、小都市では人口の大半が非政治的な票を投じ、正式な派閥が選挙ではそれほど役割を果たしていないことによります。
16年間に渡り国会議員を務め、2年後にはテヘラン金曜礼拝の説教師への就任が決まっているアブートラービーファルド氏は、「国民の多くは、原理主義派や改革派をそれほど歓迎していない。このことは言い換えれば、これらの派閥が国民の間でそれほど人気がないことを意味する」と語りました。
また、「また、別の現実も存在する。それは、政党が結成されても、それは何らかの形で2大政党としての改革派と原理主義派のいずれかの傘下に入ることになり、イラン国内には第3勢力は台頭してきていない」と述べています。
今回の選挙前の世論調査の結果では、中道穏健派の支持率が3.91%で最下位でした。この結果は、中道穏健派がイランではそれほど注目に値する支持者を持たず、彼らを1つの独立した派閥とは呼べないことを示しています。
いずれにせよ、第11期国会の構成・構造上の変化は、政府の活動の最後の数年間が穏健派や改革派ではなく、政府に批判的な派閥の顔ぶれに握られることを意味し、政府の計画が新国会でどれほど認められるか、という疑問に関しては、新国会の会期がスタートする今年5月以降に、その答が出ることになります。
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