イラン人権本部長、「医薬品を制裁対象にする国は、人権理事会に座る資格なし」
(last modified Tue, 25 Feb 2020 12:40:26 GMT )
2月 25, 2020 21:40 Asia/Tokyo
  • バーゲリーキャニー人権本部長
    バーゲリーキャニー人権本部長

イラン司法庁のバーゲリーキャニー人権本部長が、医薬品を制裁対象にするような国は国連人権理事会に座る資格がないことを強調し、「このような措置は、一国の国民に対する集団懲罰であるのみならず、人権を踏みにじる現代的手法といえる」と語りました。

バーゲリーキャニー人権本部長は第43回国連人権理事会において、人間は宗教や宗派、肌の色、人種、民族と関係なく等しく神に尊重されているとして、「イスラム教において、人間の尊厳は基本原則とされている。そのほかのあらゆる政策は、国家的であれ民間的であれ、すべてこの原則に基づいている」と語りました。

そして、「残念ながら人権は、国際舞台の場で特定の役者により政治の犠牲とされている。彼らは人権状況改善に向けて何の支援もせず、国際人権法を国家または国際レベルで骨抜きにしている」と続けました。

また、イラン革命防衛隊のソレイマーニー司令官がアメリカの卑怯な行為により暗殺されたことに触れ、「アメリカは、生涯の大半を西アジアにおけるテロとの戦いに捧げてきたソレイマーニー司令官を横暴なテロ攻撃の標的にすることで、国家テロという犯罪を犯した」と指摘しました。

さらに、イラン国民に対するアメリカの一方的な制裁は最も新しい組織的で重大な人権侵害だとして、「一部の国々は人権状況改善を建前として押し出しているのに、アメリカは自身の国際人権政策を、政治的動機に基づいて組み立てている。対するイランは、イスラム教で原則と定められている人権と人間の寛大さに基づき、政策を組み立てている」と続けました。

第43回国連人権理事会は、24日月曜からスイスのジュネーブで開会し、来月20日まで続けられる予定です。

 

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