イラン原子力庁、「我々はIAEAの非合法な質問には答えない」
イラン原子力庁のキャマールヴァンディ報道官が、イランにはIAEA国際原子力機関の根拠がなく非合法な質問や要求に応じない確固たる理由があると述べました。
キャマールヴァンディ報道官は4日水曜、イランの核活動に関する最新のIAEAの報告書を批判し、「IAEAは、シオニスト政権イスラエルの主張に基づいてイランに要求や質問をすることはできない」と述べました。
キャマールヴァンディ報道官は、イランが核合意におけるすべての義務を果たしていることを物語る、これまでにIAEAが作成したイランの核活動に関する16の報告書について触れ、「イランは、国際法に反し、またシオニスト政権による誤った報告の影響を受けたIAEAの質問に回答する必要はない」と語りました。
そして、IAEAは研究機関ではなく、監視機関であると指摘し、「IAEAからの情報およびアクセスの要請には法的根拠が必要である」と述べました。
イランは、2015年6月にP5 + 1(国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国)との核合意が発表された後、平和的な核活動の承認とともに、核合意の実施に向けてIAEAとの協力を拡大してきました。
これらの協力にもかかわらず、IAEAは3日火曜、イランの核計画に関する新しい報告書の中で、イランの濃縮ウラン備蓄量が核合意で規定された限度の5倍であると発表しました。
この報告書は、イランは、ウラン濃縮のレベルや濃縮ウラン備蓄量など、核合意における中心的な制限に違反しているとしています。 またこれは、イランの3つの未公開の核施設での未発表の核物質について疑問を呈した2番目の報告書で、イランが2つの核施設へのアクセスを許可しないと主張する2番目の報告書でもあるということです。
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