イランとアメリカ
アメリカが、欧州でのイラン中央銀行資金凍結に失敗
イラン中央銀行のヘンマティー総裁が、欧州にあるイラン中央銀行の資資産を凍結し移し替えようとしたアメリカの措置を頓挫させたことを明らかにしました。
ヘンマティー総裁は8日水曜、「アメリカの計画を理知的に観察して法的対処において先手を打ち、ルクセンブルクの司法当局に働きかけた結果、イラン中央銀行に関するふたつの案件で結果が得られた」と語りました。
そして、「イラン中央銀行がルクセンブルクに本社を置く国際決済機関・クリアストリームに保有していた10億60万ドルの資産が凍結されていたが、これが解除された」と強調しました。
さらに、「ルクセンブルクの各裁判所から出された他の支店に対する仮命令により、この資産がアメリカに移し替えられ、9.11テロに関連した虚偽の主張をする者たちの間で分配されることが阻止された」と続けました。
これ以前に、アメリカの裁判所は証拠のない欠席裁判により、2001年に起こった9.11テロの犠牲者遺族に対しイランに補償の支払いを命じる判決を下していました。
この米裁判所の判事による、9.11テロの実行にあたってイランがテロリストらに加担したという主張は、米議会調査分析班の情報と完全に矛盾しています。
9.11テロの数か月後に作成された調査分析班の情報によれば、実行犯であるパイロット訓練を受けた19人のテロリストのうち、15人はサウジアラビア国籍、2人はアラブ首長国連邦国籍であり、彼らはこの2か国の当局と関係ある複数の人物から支援を受けていたとされています。
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