イラン外相が国連事務総長に書簡 米国の違法制裁をめぐり 
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イランのザリーフ外相は、グテーレス国連事務総長に書簡を送り、米国によるイラン核合意からの違法な離脱、一方的な対イラン制裁、国連憲章の違反などへの強い懸念を訴えました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
May 09, 2020 18:07 Asia/Tokyo
  • ザリーフ外相とグテーレス国連事務総長
    ザリーフ外相とグテーレス国連事務総長

イランのザリーフ外相は、グテーレス国連事務総長に書簡を送り、米国によるイラン核合意からの違法な離脱、一方的な対イラン制裁、国連憲章の違反などへの強い懸念を訴えました。

イルナー通信によりますと、イラン外務省のムーサヴィー報道官は8日金曜夜、ツイッター上で、「イランのザリーフ外相はこの書簡の中で、核合意からの米国の違法な脱退、イランに対する一方的な制裁、および国連憲章、特に国連の信用・信頼と国際的な平和と安全保障を脅かすことになる第25条への繰り返される重大な違反、これらを重要な点として指摘した」と説明しています。

ザリーフ外相がグテーレス事務総長に書簡を送るのはこの2カ月で2度目になります。

同外相は、今年3月12日もグテーレス事務総長に書簡を送り、その写しは各国際機関の長や世界各国の外相にも送られました。この書簡では、新型コロナウイルスに対抗するためにはイランに対する米国の一国主義的な制裁解除が必要であるでことが強調されています。

今回のグテーレス事務総長に宛てたザリーフ外相の書簡は、米国が核合意から不法に離脱してから丸2年を迎えた8日付けになっています。

2018年5月8日、米トランプ大統領は、イラン核合意に基づく米国の責務に一方的に違反し、この国際合意を離脱し制裁を再発動すると発表しました。

このトランプ大統領の措置は、国の内外で大きな非難を浴びました。

 

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