イラン中央銀行総裁と、アメリカ財務長官が会談
4月 16, 2016 21:06 Asia/Tokyo
イラン中央銀行総裁が、「イラン企業は、制裁解除後に外国との協力を再開する」と語りました。
イルナー通信によりますと、イラン中央銀行のセイフ総裁は14日木曜、アメリカ・ワシントンにおけるIMF・国際通貨基金と世界銀行による春の総会の傍ら、アメリカのジェイコブ・ルー財務長官と会談し、経済発展に関するイラン政府の計画について説明しました。
セイフ総裁はまた、「イランのこれほどの成功は、この2年間における良好な進歩に負うところが大きい」とし、「国際舞台でのイランの地位が向上したことにより、イラン政府は制裁解除後、パートナーとなる外国企業との協力を再開する」と語りました。
さらに、「経済制裁の解除に伴い、今年から来年にかけてのイランの経済成長はおよそ5%に達することが予想される。一方で、イラン中央銀行が通貨収縮政策を行い、融資を増やしたことで、今年度末の時点でのインフレ率は一桁台に収まると予想される」と述べました。
セイフ総裁はまた、「イランの目的は、1兆4000億ドルに及ぶわが国の経済における資金確保、通商、投資という大きな可能性を完全に活用することだ」としています。
セイフ総裁は、IMFの政策と立場を歓迎し、「イランは、世界の経済成長の強化、金融の安定強化、危機の阻止と金融面での安全確保に向けた正しいメカニズムの成立を目的とした、IMFの共通の努力への呼びかけを支持する」と語りました。
また、「イラン政府は、マクロ経済政策、金融政策や、国家経済の成長の新たな源を生み出すための構造改革の実施という枠組みの中で歩みを進め、この方法によって世界のさらなる経済成長に貢献する」と述べています。