イランとアメリカ
イラン外務省報道官、「国連事務総長の主張は、アメリカの陰謀との完全な同調」
-
ムーサヴィー報道官
イラン外務省のムーサヴィー報道官が、昨年イエメンがサウジ国営石油会社サウジアラムコの施設に向けて発射したミサイルがイランのものであったとする国連事務総長の新たな報告について、アメリカのイランに対する新たな陰謀と政策に完全に同調するものだとしました。
ムーサヴィー報道官は15日月曜の記者会見で、このミサイルがイランのものと示す証拠は何一つ存在しないとして、「国連事務総長は一部の特定の国によって圧力を受けて、根拠のない報告書を読み上げている」と述べました。
同報道官は、アメリカが国連や国際組織を己の目的のために人質に取っているとし、IAEA国際原子力機関加盟国に対し、「この点について現実主義者になり、確かな証拠の確認やイランの国連安保理への積極的協力を見ることで、アメリカの主張やシオニスト政権イスラエルの主張を自身の疑問の根拠としないよう勧める」としました。
そして、国連事務総長の報告を証拠としてイランについて国連安保理で審議するというアメリカの工作について、「イランに関するアメリカの主張は違法で受け入れられないものであり、すべての安保理加盟国はこのことに気が付いている」と続けました。
また、ロシアと中国は、アメリカの主張を核合意や議定書第2231号に反するものと見なしているとして、「対イラン武器制裁の延長は、レッドラインのひとつに触れる危険な行為である。アメリカはこれを求めているが、その努力は絶対に結果に結びつかず、彼らのかける圧力はどこにも届かない」と表明しました。
さらに、国際刑事裁判所の裁判官らに対するアメリカの制裁に触れ、「アメリカは国際的アナーキズムと世界の公的秩序の撹乱を求めている」と指摘しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://urmedium.com/c/japaneseradio
https://twitter.com/parstodayj