イラン大統領、「米軍は、特にシリアをはじめとする地域全体から撤退すべき」
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ローハーニー大統領
ローハーニー・イラン大統領が、「シリアの国家主権や独立の尊重は、侵されざる原則だ」とし、「米テロリスト軍はできる限り早く、特にシリアをはじめとする地域全体から撤退し、シリア全土における同国政府の統治を徹底させるべきだ」と語りました。
ローハーニー大統領は1日水曜、シリア問題の解決を目指すアスタナ(カザフスタンの旧首都、現ヌルスルタン)・プロセスの保障国の首脳によるビデオ会合において、プーチン・ロシア大統領およびエルドアン・トルコ大統領らに対し、「シリア領内でのアメリカの違法な駐留は、シリア及び西アジア全体に情勢不安を引き起こす要因となっている」と述べています。
また、「シーザー法」と称する、アメリカの一方的かつ違法な制裁行使に関して、これをシリアでの異常な目的達成を目的とした、アメリカの最後の足掻きであるとし、「アメリカのこうした行動は一種の経済テロであるとともに、諸国民の主権や人権の侵害に当たる」としました。
さらに、特にシリアをはじめとする世界の諸国民への制裁のすべてを非難し、「イランはこれまで以上に、シリアの合法政府と国民に対する支持を継続する意向だ」と語っています。
そして、「アメリカは、軍事的な圧力行使やテロ組織への支援により自らが獲得できなかったものを、シリア国民への圧力や制裁、懲罰によって得ることはできない」と述べました。
ローハーニー大統領は最後に、「テロとの戦いは、シリア、さらには地域全体においてこれが完全に撲滅されるまで継続される」としています。
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