シリア情勢
アスタナ・プロセス首脳会合が、シリア国民に対する国際社会の支援増大の必要性を強調
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アスタナ・プロセス首脳会合
イラン、ロシア、およびトルコの大統領らが、シリアの領土保全や団結、独立、国家主権への責任を強調するとともに、国際社会に対し、差別や政治化、前提条件なしでシリア国民全員に対する支援を増やすよう求めました。
ローハーニー・イラン大統領、プーチン・ロシア大統領、そしてエルドアン・トルコ大統領は1日水曜、シリア問題の解決を目指すアスタナ(カザフスタンの旧首都、現ヌルスルタン)・プロセス関係国による、ウェブ会議での首脳会合で共同声明を発表し、「シリア危機の軍事的な解決手段は存在せず、これは国連の仲介による、シリア人同士の政治的なプロセスを通じてのみ解決しうる」と表明しています。
これら3人の首脳は、シリアの領土保全や主権の脆弱化を狙った分離主義との戦いへの決意を表明しました。
また、終了声明において、全てのテロ組織の最終的な滅亡を目指しての協力継続という決意を改めて強調するとともに、民間インフラや民間人の保護を求めています。
さらに、イラン、トルコ、ロシアの首脳らはシリア・イドリブ県で平穏さを確保する必要性を強調し、さらにシリアでの人道状況や新型コロナウイルスのパンデミックの影響に対する懸念を示しました。
そして、シリア難民の安全かつ自発的な祖国帰還の円滑化の必要性を強調しています。
最後に、シリアに対するシオニスト政権イスラエルの軍事攻撃を、シリアの領土保全や主権への侵害および、情勢不安の要因だとし、ひいては地域での緊張悪化につながるものとして、安保理決議497をはじめとした、シリア・ゴラン高原の占領を否定する国連決議を尊重する必要性を強調しました。
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