米政界の有識者らが指摘 「イランによるウラン貯蔵量増は米政府の浅慮が招いたもの」
米政界の要人や有識者たちは、イランのウラン貯蔵量増を指摘したポンペオ米国務長官の主張に反応し、「この問題は、イラン核合意から離脱した米政府の思慮を欠いた無謀な決定が招いたものだ」とする見解を発表しました。
これまでの失敗から全く学ぶことをしないポンペオ国務長官は8日火曜、ツイッター上で自国が核合意を一方的に離脱したことをよそに、イランのウラン貯蔵量が合意で規定された制限の10倍以上になっている、と主張しました。
イルナー通信によりますと、クリス・マーフィー米民主党上院議員(コネチカット州選出)は、自身のツイッター上でポンペオ国務長官の主張を嘲笑し、「もし狙いが、核合意が規定する制限を順守するようイランを説得することにあったのなら、その採るべき方法は、合意を一方的に終わらせないことだった」と指摘しました。
米ワシントンにある武器管理協会(Arms Control Association)のダリル・キンボール( Daryl Kimball )事務局長は、核合意に則ったイランの濃縮ウラン生産量の上限引き上げに関するポンペオ長官の主張に応え、「これらすべては、トランプ米大統領のイランに対する失政がもたらした結果だ」としました。
ジェラール・アロー元フランス駐米大使もポンペオ長官の主張に応え、「イランは、米国が合意に基づく責務を遵守しなかったがために核合意に規定された制限を超えて段階的にウラン濃縮を行っている」との見解を述べました。
米国の一極主義的行動は他の諸国の非難を浴びており、イランの武器禁輸制裁の延長をめぐっては、唯一ドミニカ共和国が米国の提案に賛成票を投じ、大敗に終わっています。
イランは米国の責務不履行への返答として核合意の条項に基づき、自国の責務を縮小させています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj