10月 06, 2020 16:16 Asia/Tokyo
  • タフテラヴァーンチー大使
    タフテラヴァーンチー大使

タフテラヴァーンチー・イラン国連大使が、「化学兵器禁止条約は、差別なくバランスよく施行される必要がある」とし、近年、この傾向は根拠のない主張に基づきシリア政府に対して悪用されている」と述べました。

イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー大使は米ニューヨークの現地時間で5日月曜午後、シリアでの化学兵器使用問題に関して開催された国連安保理会議において、「イランは、現代史における化学兵器による被害大国として、使用者、使用場所、使用条件のいかんにかかわらず、この種の兵器の使用を強く非難する」と述べています。

また、「わが国はまた、化学兵器禁止条約の差別ないバランスの取れた完全実施、並びに関係機関の権力の維持を繰り返し要求する」としました。

さらに、シリアがすべての責務を順守し、備蓄化学物質をすべて廃棄したことについて触れ、「OPCW化学兵器禁止機関も、シリアに備蓄されていた全ての化学物質および、同国内27箇所の化学物質製造施設の破壊・廃棄を確認した」と語っています。

そして、「現在、こうした事実に加えて、80以上の月例報告や大量の情報提供といった、シリア政府のOPCWや国連との目覚しい協力が、無視されてしまっている」と述べました。

また、ジャアファリー・シリア国連大使も安保理会議において、西側諸国の対シリア政策を批判し、「西側諸国はシリアに対する敵対政策を踏襲しており、テロリストによる犯罪や、テロリストによる民間人への化学兵器の使用といった犯罪を封印してしまっている」としています。

さらに、「シリアは約束した取り決めを履行しており、2014年以降は国内に備蓄された化学物質を廃棄処分した」とし、「シリアはこれまでに何度も、過去に化学兵器を使用したことがないのはもちろん、今後も使用する意向はない旨を表明している」と語りました。

 

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