1月 05, 2021 16:04 Asia/Tokyo
  • イランの20%濃度のウラン濃縮
    イランの20%濃度のウラン濃縮

イラン国会が可決した「制裁解除とイラン国民の利益保護のための戦略的措置」法案の施行に伴い、同国テヘラン南方にあるフォルド核施設にて20%濃度のウラン濃縮作業が再開されました。

イルナー通信によりますと、キャマールヴァンディ・イラン原子力庁報道官は4日月曜夜、テレビのインタビューで、「我々は、すでに10年前にも20%濃度の濃縮ウランを生産しており、今回できた可能性は特段に目新しいものではない」とし、「我々は、20%を超える濃度のウランを容易に製造する能力もあり、それを現在検討中である」と述べています。

ザリーフ・イラン外相は4日、ツイッターで「我々の補填措置は、核合意第36条項に完全に合致したものであり、核合意の相手国による数年間の責務不履行を受けて実施されている」としました。

また、相手国が完全に自らの責務を履行した場合、我のとった措置ももとの状態に戻ることが可能である、と語りました。

また、在オーストリア・ウィーン国際機関のガリーブアーバーディー・イラン代表は、「IAEA国際原子力機関は報告書において、わが国による20%を上限とした濃縮ウラン製造再開を承認している」と語っています。

そして、在ウィーン国連機関のウリヤノフ・ロシア常駐代表も、「製造するウランの濃度を20%へと引き上げるというイランの措置は、十分事前予測が可能だったもので、決して想定外ではない」と述べました。

「制裁解除とイラン国民の利益保護のための戦略的措置」法案は、イラン国会が最近可決したもので、これによりイラン政府には、20%濃度のウラン濃縮、低濃度の濃縮ウランの備蓄量の増量、またイラン原子力庁によるIR2M型およびIR6型の最新世代型の遠心分離機の使用、という諸々の義務が発生することになります。

 

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