2月 04, 2021 16:03 Asia/Tokyo
  • イランのザリーフ外相
    イランのザリーフ外相

イランのザリーフ外相は、対イラン違法制裁訴訟に対する米国の論証を却下したICJ国際司法裁判所の判決を、イランのもう一つの法的勝利であるとしました。

国連の中心的司法機関でオランダのハーグにあるICJ国際司法裁判所は3日水曜、ICJにはイランが訴える米国の「友好条約」違反を審理する正当性がない、とする米国の推論を却下しました。

ザリーフ外相は3日、自身のツイッター上で、「ICJは現在、特に米国の違法制裁に関するイランからの提訴に対する米国のすべての推論を却下した。これは、2018年10月3日に下された判決に続き、イランのもう一つの法的な勝利である」 としました。

そして、「イランは常に国際法を完全に尊重してきた。米国がその国際的責務を遵守する時が到来した」と述べました。

イラン外務省のハティーブザーデ報道官も、1955年に締結されたハーグでの友好条約の違反訴訟におけるICJの判決の正当性を発表し、「ICJは米国の予備的異議を却下し、ICJには米国政府に対する訴訟を審理する正当性があると判断した。これにより訴訟は実質的な審理に入ることになっている」と述べました。 

2018年、ICJはイランの一時的な要請を審理し、米国に対し人道、医薬品、農業、および航空関係の品目に対する制裁の解除を命じました。

国連のウェブサイトにも掲載されている米国ーイラン間の経済及び領事権に関する友好条約は、1975年に両国の代表者の間で署名されました。

この条約の第21条第2項によれば、この条約の解釈または実施に関し、外交を通じても十分に納得のゆく解決がなされない当事者間のトラブルは、当事者が他の平和的な手段によるトラブルの解決に同意しない限り、ICJに付託されることになります。 

 

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