イラン国連大使、「我々は米を信用できない、米側が第一歩を」
イランのタフテラヴァーンチー国連大使が、「イランの人々は米国を信用できない。よって、米国側が核合意における第一歩を踏み出すべきである」と述べました。
ファールス通信によりますと、タフテラヴァーンチー国連大使はフランス24とのインタビューにおいて、「イランの人々は、米国の話を全く信用できない。よって、米国側がまず彼らの信用を得るために、自国の責務履行を始めるべきだ」と述べました。
続けて、「米国は現在も依然として、安保理決議2231号と核合意に違反し続けている。このことからも、誰が始めの一歩を踏み出すべきかは完全に明白だ」と指摘しました。
また、「イランは米国と、自国民受刑者全員の相互交換を行う準備がある。しかし米政府はこの提案を受け入れていない」としました。
バイデン米政権は、トランプ前政権が離脱した核合意に、アメリカが復帰する意向であると主張しています。
それにもかかわらずバイデン大統領は、この数日に行われたインタビューにおいて、イランへ責務の完全履行を促す目的で一方的な制裁を解除する準備があるかという問いに対し、否と答えました。
タフテラヴァーンチー国連大使は、フランスのマクロン大統領から出された、核合意に新たな参加国を加える提案に関し、「イランの核活動の件を再び蒸し返す理由とはならない。核合意は2015年に署名済みの合意であり、再び協議の対象になることはない」と説明しました。
そして、「米国が、昨年の初めからIMF国際通貨基金によるイランへの貸付を阻んでいることは、残念なことである。特に新型コロナウイルスのパンデミックに際し、IMFの貸付を受けることは諸国の権利である。この点から、この米国の行動は国際法と人権関連規則に違反していると言える」と述べました。
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