4月 29, 2016 20:14 Asia/Tokyo
  • テヘラン金曜礼拝、「アメリカによるイランの資産の横領は、国際法規への違反」

29日に行われたテヘラン金曜礼拝で、ハータミー師が説教を行い、アメリカによるイランの資産およそ20億ドルの横領は、明らかな窃盗であり、国際法規に反するものだとしました。

ハータミー師は、イランの資産およそ20億ドルの押収に関するアメリカ最高裁の判決に対し、「イランの関係者は、イラン国民の財産が略奪されるのを決して許さず、アメリカから国民の権利を取り返すだろう」と強調しました。

また、サウジアラビアのメッカ巡礼儀式の関係者が、イラン人巡礼者の今年の儀式の遂行を妨害し続けていることに触れ、「メッカとメディナは、イスラム世界の重要な都市であり、サウジアラビア政府は、イラン人巡礼者がこの2つの聖地に入るのを妨げる権利はない」としました。

さらに、「イランは、安全な中で堂々とメッカ巡礼が行えるよう求めている」としました。

ハータミー師は、地域諸国に対するサウジアラビアの政策を批判し、「サウジアラビアは、シオニスト政権イスラエルの目的とこの政権の利益のために、イエメンで戦争を、バーレーンで犯罪を行い、シリアでテログループを支援している」と強調しました。

さらに、イラクで生じた対立に懸念を示し、イラクの政府関係者に、冷静な対応によって対立を脇に追いやり、覇権主義やタクフィール主義に対抗し、結束するよう求めました。

また、核合意の実施におけるアメリカの妨害に触れ、「核合意は、イランの外交政策におけるひとつの現象であり、関係者がその実現のために努力した。だがアメリカは、約束違反を続け、この合意の正しい実施を妨げている」と語りました。

ハータミー師は、「核合意の後、アメリカのイラン国民に対する敵対は全く変わっていない。この敵対に応じることができるのは、抵抗だけだ」と述べました。

また、4月29日のペルシャ湾の日に触れ、「ペルシャ湾は、数百年の歴史があり、永遠にペルシャ湾であり続けるだろう」と語りました。

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