駐EUイラン大使が、ISISの復活に関して警告
3月 31, 2021 16:54 Asia/Tokyo
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駐EUイラン大使を兼任するデフガーニー駐ベルギー・イラン大使
駐EUイラン大使を兼任するデフガーニー駐ベルギー・イラン大使が、「シリア危機が軍事段階から政治段階に移行するにつれて、テロ組織ISISの復活や他のタクフィール派テロ組織の再出現の可能性に注意する必要がある」と語りました。
イルナー通信によりますと、デフガーニー大使は30日火曜、ルギーのブリュッセルで開かれた「シリアおよび地域の将来の支援に関する第5回ブリュッセル会合において、「シリア危機は10年目に突入している」とし、「これは、国際社会が国際法、特にシリアの国家主権と領土保全の尊重に基づいたこの危機の解決への本当の意志を持っていない、という厳しい現実を示している」と述べています。
また、「イランは、シリア危機の勃発当初から常に、その政治的な解決策を支持してきた」とし、「イランは、ロシアやトルコと協力し軍事作戦の終結および、政治的解決策の模索を目的として、アスタナ(カザフスタン旧首都)・プロセスを開始し、シリア人同士の対話を支援してきた」としました。
さらに、シリア難民問題にも触れ、「難民の人間としての尊厳を守り、彼らを政治的利権の獲得のための手段として利用することなく、難民を安全に帰還させることは非常に重要だ」と語っています。
最後に、一方的な制裁行使を国際法違反だとし、「ほかの諸国の責務は、日和見主義から距離を置き、外国の介入なしに自国の将来を決定する機会をシリア国民に与え、同国の危機を終結させることにある」と結びました。
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