4月 14, 2021 16:31 Asia/Tokyo

イラン中部ナタンズの核施設での最近の破壊行為への対抗措置として、イランが13日火曜夜、同施設での60%濃度でのウラン濃縮を開始しました。

来週には60%濃度のウランが製造できると予想されます。

イルナー通信によりますと、この措置の実施は文書にてIAEA国際原子力機関に通告されています。

イラン原子力庁のキャマールヴァンディ報道官は、「60%濃度のウランが、新型の遠心分離機を繋いだ2つのカスケードにおいて、放射性医薬品に使用するモリブデン元素の生成のため製造される」と語りました。

また、「50%増しの容量を持つ新型のIR1型遠心分離機が、先日の破壊工作で機能しなくなった機材の代替として使われた」と述べています。

これに対し、米ホワイトハウスのサキ報道官は、「アメリカ政府は、イラン核施設での60%濃度のウラン濃縮開始を重く受け止める」とし、イランのこの決定に懸念を表明しました。

また、アメリカの一方的な核合意離脱や各種の違法な対イラン制裁には触れずに、「わが国の目標は核合意への復帰だ」と主張しています。

フランスも、イランの敵の破壊行為の結果として発生したナタンズ核施設での2日前の事故には反応を示さなかった一方で、イランでの60%ウラン濃縮は危険であると主張し、イランのこの決定を批判しました。

核合意第26条および36条に基づけば、イランは、相手方がその義務を遵守しなかった場合、自らの義務の全部または一部の履行を停止する権利を有します。

イランは、制裁が解除され、自国が核合意に定められた利益を受けられれば、同合意内の全責務履行に戻る準備ができていると強調しています。

 

 

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