エネルギー資源をめぐる、イランと国際企業の関係者の会談
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イランに対する制裁解除を受けて、国際的な大手企業とイランの石油・天然ガス会社の責任者との会談が、双方の協力拡大を目的として引き続き行われています。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
May 08, 2016 21:11 Asia/Tokyo
  • エネルギー資源をめぐる、イランと国際企業の関係者の会談

イランに対する制裁解除を受けて、国際的な大手企業とイランの石油・天然ガス会社の責任者との会談が、双方の協力拡大を目的として引き続き行われています。

マンスーリー解説員

世界38カ国の880の企業の重役が、第21回テヘラン国際石油・ガス・石油化学見本市に参加するため、テヘランを訪問しており、この見本市の傍らで、イランの石油、天然ガス、石油化学に関するプロジェクトに参入するため、イランの石油関係者と詰めの協議を行っています。

イランのザンゲネ石油大臣は、7日土曜、イランの石油産業の関係者との会合で、制裁解除後の状況と、国外の企業との関係の拡大について、「イラン産の原油と液化石油ガスの総輸出量は、日量245万バレルに達している」と語りました。

ザンゲネ大臣はまた、「イランの石油産業に必要な設備の部品の製造業者は、制裁解除後、外国の企業と共同で、地域諸国への輸出も可能な製品を生産する。イランは地域における製品の輸出の中心となるだろう」と述べました。

イラン国営石油会社のジャヴァーディー取締役も、イランは石油産業の発展のために、外国企業に対する傾倒を示していないと強調しました。ジャヴァーディー取締役はまた、イランの石油産業が国内の最大限の可能性を引き出し、発展するよう、全力で努力するとしました。さらに、「テヘラン国際石油・ガス・石油化学見本市は、国内外の企業を知る適切な機会であり、イランの石油産業のより一層の自給自足に向けた下地を整える」と述べました。

石油産業建築・技術会社のモハンマディ取締役は、「テヘラン国際石油・ガス・石油化学見本市は、イランの石油企業が外国の企業と建設的な関係を構築するためのよい機会だ」と語りました。

モハンマディ取締役はまた、イラン石油産業研究所は、これまでイギリス、オランダ、ドイツ、オーストリア、カザフスタン、中国、ノルウェー、インド、フランス、韓国、アゼルバイジャン、ハンガリー、クウェート、イタリア、スペインの代表と数多くの話し合いを行ってきたと強調しました。

イラン国営タンカー会社のサファーイー取締役も、近い将来、この企業の船舶がヨーロッパ諸国の港に入るとしました。サファーイー取締役はまた、この企業の船舶は、世界市場に原油を売却する上での、イラン国営石油会社のすべての必要性を満たすことができるとしました。

さらに、イラン国営天然ガス企業のラマザーニー国際担当部長も、ロシアのガス企業、ガスプロムの重役が、天然ガス産業のさまざまな部門について話し合うため、テヘランに向かっているとしました。ラマザーニー部長はまた、「ガスプロムの重役はテヘラン訪問で、昨年の協議で、天然ガスの輸出、生産、共同計画の実施に関して決定した事柄の詳細について、イラン国営天然ガス会社と話し合いを行う」と述べました。

また、エネルギー大手企業20社から構成され、エネルギー次官によって率いられるポーランドの使節団も、8日日曜、テヘラン入りし、石油、天然ガス、精製、石油化学に関するさまざまなプロジェクトへの投資に関して、イラン側の企業と話し合いを行います。

さらに、イランの石油埋蔵量の調査を目的とした、イラン石油産業研究所と韓国の地質資源研究所の間の協力合意書も、今回のテヘラン国際石油・ガス・石油化学見本市の成果の一つであり、これは5日木曜に調印されました。

第21回テヘラン国際石油・ガス・石油化学見本市は、イランと世界の38カ国から1900社が参加し、5日木曜から、8日日曜まで行われました。