1月 31, 2016 20:45 Asia/Tokyo
  • イランとヨーロッパ諸国の協力に関するイラン大統領の見解

IRIBアミーンザーデ解説員 イランのローハーニー大統領が、フランスのテレビ局・フランス24、ラジオ局・キュルチュール、新聞ルモンドのインタビューで、フランスとイタリアへの訪問が、イラン、フランス、イタリアの3カ国の国民の利益につながり、地域の平和と安定の助けになるよう期待しているとしました。ローハーニー大統領は、パリで行われたこのインタビューで、イタリアやフランスとのイランの関係の展望、地域や世界の問題に関するイランの立場や見解を説明しました。このインタビューの内容は、30日土曜に完全な形で発表されました。 ローハーニー大統領はこの中で、現在、核問題における包括的共同行動計画の実施により、イランは地域問題に関する政治的な協議に入っているとし、「このような状況は、数年前には見られなかったが、現在、アメリカでさえも、地域問題の解決におけるイランの役割は否定できないと認めている」と語りました。

ローハーニー大統領はこのインタビューで、テロは包括的な脅威だとし、地域におけるテロ関連の問題は決して目だたないものではないとし、「あらゆる国の立場から、誰がテロの支援者であるかを見分けることができるが、地域の最大の問題は、全ての国が助け合い、テロリストを地域から追い出し、テロを停止させ、難民となった人々が祖国に帰れるようにすることだ」と語りました。

そのため、地域でどこかの国の情勢が不安定であれば、それは他の国々にとっても脅威と見なされるということを理解するのは、それほど難しいことではありません。明らかに、強硬なテロリストと穏健なテロリストの間に違いはなく、全ての国は、例外なく、テロを地域や世界の危険と見なし、それと戦う必要があります。これは、ローハーニー大統領が、特にフランスのオランド大統領との会談で語った事柄です。

ローハーニー大統領は、「我々は、共にさまざまな協力を行うことができるが、この協力は軍事的なものであってはならない。他の分野でも、調整や協議を行うことができ、この訪問の後も、それは増えるだろう」と語りました。

シリア問題についても、ローハーニー大統領は、「シリアに関する協議の新ラウンドのための措置が始まっている」と語りました。イランもまた、スイス・ジュネーブでのこの協議に出席しています。イランは、この協議が短期間で結論に至る可能性は低いが、より早く結論に至るように努力しています。なぜなら、シリアへの破壊的な干渉は今も続いており、さまざまな兵器がテロリストに移送されているからです。ローハーニー大統領は、「これらずべての障害にも拘わらず、誰もが努力し、できるだけ早くその解決策を見出す必要があるが、同時に、テロという問題を優先にすべきだ」としています。

ローハーニー大統領は、このような立場を表明し、「イランはいかなるときも、国際社会から離れたことはなく、合意の前もそれ以降も、それは変わっていない」と述べました。

イランは2013年の国連総会で、暴力と過激派のない世界という決議を提唱し、全会一致で採択されました。現在も、イランの外交はそれを軸にしており、ローハーニー大統領のイタリアやフランスへの訪問は、改めて、イランの協力に関する注目が経済に限られないこと、イランは安定と治安、世界における脅威やテロの根絶を求めていることを示しました。イランは、この目的の実現を促すために、ヨーロッパ諸国との協力拡大を歓迎しています。なぜなら、協力によって、問題の解決法を見出すことができると考えているからです。

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