IAEAが、イランの核計画の進展を報告
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イランの核計画
IAEA国際原子力機関が報告の中で、イランの核計画に新たな進展が見られたとしました。
ロイター通信が、25日月曜に発表されたIAEAの新しい報告として報じたところによりますと、イランは同国中部ナタンズで最大60%濃度で濃縮する遠心分離機を除いた、高度な遠心分離機の1つに最大20%の濃縮ウランを注入したということです。
IAEAはまた、「イランは先週、当国際機関に対し、最大20%濃度で濃縮されたウランの注入を一時的に開始した旨を通知してきた」と発表しました。
そして、「イラン国内において、生成物が収集されていないIR-6型遠心分離機へのウランの注入が検証・確認されている」としています。
米国が一方的に核合意から離脱し、また欧州の相手国によるこの合意内の義務履行の遅延が見られるようになってから2年後、イランはIAEAの監視下で自らの責務履行の段階的な縮小措置を開始しました。
2020年1月5日、イランは核合意内の自らの責務履行を削減する第5段階目にあたる最終ステップを発表し、これによりイラン政府には濃縮容量、濃縮率、濃縮材料、研究開発など運用上の制約がなくなると表明しました。
それ以後、イランの核計画はその技術的ニーズのみに基づいており、IAEAとの協力は通常通り継続されています。
2021年2月23日、イランは規約外の監視・査察受け入れと追加議定書の自主的実施を一時停止しました。
イランは、制裁が解除され、核合意の他の当事国がその義務を履行した場合、この合意内の補償措置は元に戻せると常に述べてきました。
イランに関するIAEAの新しい報告書が発表された一方で、イランのバーゲリー外務次官がEU当局者との会談のため、ベルギー・ブリュッセルを訪問し、27日水曜には欧州対外行動庁のエンリケ・モラ事務次長と会談する予定です。
バーゲリー次官は25日月曜のツイートで、「イランは、抑圧的で違法な制裁を完全かつ効果的に解除し、イランとの貿易および経済関係の正常化が保証され、これ以上の約束不履行がないという信頼できる保証が用意されるような交渉を実施することを決意している」と述べました。
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