ウィーン協議をめぐる最新情勢;欧州がやや立場転換
12月 11, 2021 15:51 Asia/Tokyo
レバノンのアルマヤーディン・テレビが10日金曜夜、イラン協議団のマランディー顧問の話として、「ヨーロッパ側は、イランが出した2つの草案に関する自らの立場を若干変更した」と報じました。
イルナー通信によりますと、イラン協議団の団長を務めるバーゲリーキャニー外務次官も、オーストリア・ウィーンで開催中の制裁解除を目指した協議と平行して10日、オーストリアのリントハルト外相および、ウリヤノフ・ロシア協議団代表兼在ウィーン国際機関常駐ロシア代表と会談しています。
また、ウィーンからの別の報道によりますと、ウリヤノフ常駐代表は同日、ツイッターで「協議は現在進行中であり、最終合意の成立にはまだ多くの時間と努力が必要である」とし、「出席者らは協議による結果を重視しており、現在専門家らが最終文書の内容を検討中である」としました。
ウリヤノフ氏はこれに先立ち、ウィーン協議が論理的な方向・路線で進行中であるとしたEUのある上級幹部の表明に反応し、「この発言は、協議に対するロシアの評価に近い」と語っています。
さらに、アメリカ国務省イラン担当特別代表のロバート・マレー氏は、制裁解除を目指してのウィーン協議と時を同じくして、アメリカの核合意離脱には触れず、「アメリカはいつでもどこでも、イランの外交官らと会談する用意がある」と主張しています。
イランと5カ国グループ(英独仏中ロ)による制裁解除を目的としたウィーン協議の最新ラウンドは、今月9日に再開されています。
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