イラン外務次官、「協議は前向きで肯定的」
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バーゲリーキャニー外務次官
核合意参加5カ国と行っているオーストリア・ウィーン協議でイラン協議団長を務めるバーゲリーキャニー外務次官が、実施中の協議は前向きで肯定的だと評価しました。
バーゲリーキャニー外務次官は、プレスTVとのインタビューにおいて、ウィーン協議の進捗状況について、「イランは、意見の相違がある内容に関しての自身の修正点や提案を、相手諸国側に伝えた」と述べました。
そして、「意見の相違する点において、イランはこれまでに相手諸国側から、いかなる提案や発案も受け取っていない」としました。
イルナー通信によりますと、核合意に参加する4+1か国とEU、さらにアメリカは12日日曜夜、圧政的制裁解除を目的とするウィーン協議の一環として会議を行いました。
この会議は、イラン抜きで行われています。
この会議の前に、在オーストリア・ウィーン国際機関ロシア常駐代表で同国協議団のメンバーであるウリヤノフ氏は、記者団に対し、「核合意復活の協議とは様々なレベルや枠組みでの度重なる公式・非公式の会議を含む一連の流れである」と述べていました。
同氏は、この数日の会議で得られた最大の成果はウィーン協議の継続と通常の外交手法への回帰であったとして、「イランは、新たなアイディアを提示する権利があり、我々も、それらを検討する義務がある」と述べた上で、「取りざたされた一部の主張とは反対に、協議は袋小路に陥っていない」と説明しました。
圧政的な対イラン制裁の解除を目的としたウィーン協議の新ラウンドは、先月29日から始まりました。
このラウンドでイラン協議団は、真剣な行動的イニシアチブを取り、「制裁解除」と「核問題」の内容を含む草案を、相手諸国側に提示しました。
これを受けた英独仏中ロの核合意参加諸国は、「このイランの提案に対し根拠に基づく論理的な回答を示すためには、本国との相談が必要である」と表明しました。そのため彼らには一時帰国して本国との相談する猶予が与えられ、その後にウィーン協議を再度継続することになりました。
こうして今月9日より、核合意合同委員会会合を皮切りにウィーンでの協議が再開されました。
アメリカは、善意があるジェスチャーをしながらも、依然として核合意責務復活の流れを妨害し続けています。
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