イラン巡礼機関、「サウジアラビアの妨害により、イラン人の巡礼が不可能に」
May 29, 2016 21:56 Asia/Tokyo
		イランの巡礼機関が、声明の中で、サウジアラビアの妨害により、イラン人のメッカ巡礼が不可能になっているとしました。
IRIB通信によりますと、イランの巡礼機関は29日日曜、サウジアラビアは巡礼を政治的な問題と結び付けて考えており、これにより、これまでのイランとの合意文書の内容を変更したとしました。
この声明ではまた、サウジ政府は巡礼や、メッカのマスジェドルハラームとメディナの預言者の聖廟の、2つの聖なる場所を政治的に利用し、メッカ巡礼に関するイラン人巡礼者の明白な権利に反対しているとしました。
さらに、サウジ政府の妨害により、イランの巡礼者は今年のメッカ巡礼に参加する機会を奪われることになり、これはサウジ政府に責任があるとしました。
イランのジャンナティ・イスラム文化指導大臣も、「29日はサウジアラビアの政府関係者がイランの要請に回答する期限となっているが、2日間にわたり行われたイランの使節団との話し合いにおけるサウジ当局の対応や発言、妨害に注目すると、今年のメッカ巡礼儀式を行うのは不可能だろう」と語りました。
イラン人巡礼者の尊重、巡礼における安全の確保、イラン人巡礼者に対する領事関連の支援、イラン国内でのイラン人に対する巡礼ビザ発給などは、この協議でイランの使節団が強調した重要な内容の一部です。
昨年の9月24日のイスラム教徒の犠牲祭の日、サウジアラビア関係者の不手際により、464人のイラン人を含む数千人の巡礼者がメッカ近郊のメナーで巡礼儀式中に死亡する惨事が発生しました。
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