イラン外相、「露は決してウィーンでの合意成立の妨げにならない」
アミールアブドッラヒヤーン・イラン外相が、「ロシアは決して、圧政的な対イラン制裁の解除合意成立の妨げにはならない」とし、「アメリカ側が合意成立において自らの過剰な要求の押し付けを止めるよう希望する」と語りました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は15日火曜、訪問先のロシア・モスクワにて同国のラブロフ外相と共同記者会見し、「ロシアが合意成立の支障になることは一切なく、対イラン制裁解除を目指すオーストリア・ウィーン協議とウクライナ情勢の間に一切関係はない」と述べています。
また、「ロシアは、これまでウィーン協議にて非常に建設的でプラスの役割を果たしてきたと同様に、協議の終了と良好な合意の成立まで、常にしっかりとイランに寄り添い続け、良好な合意の成立を支持するだろう」としました。
さらに、「ウィーン協議で生じた小休止は、残された問題の解決および、すべての関係国による自らの責務履行への完全復帰の下地となりうる」と語っています。
そして、ウクライナ戦争に関しても、「ウクライナ情勢に関してロシア外相と協議を行い、ウクライナ危機の解決策は、その真の根源を鑑みるに、政治的な解決法にあるとみなしている」と述べました。
そして、「14日月曜、ウクライナ外相と長時間にわたる協議を行ったが、同国の要求は戦争の停止および、政治的解決策への集中だった」としています。
一方、ラブロフ外相もアミールアブドッラーヒヤーン外相との協議を、友好的な雰囲気の中でのものだったとし、国際、経済通商の分野でのロシア・イラン両国の協力文書の草案の作成を明らかにしました。
また、「違法な制裁は決して、ロシアとイランの前向きで増大する成長を阻止できない」としています。
さらに、「アメリカを代表とした西側諸国は、ロシアが反対する秩序体制を推進している」とし、「わが国は国連憲章およびその原則を遵守しており、国連という国際機関の枠組みにそって前進している」と語りました。
そして最後に、ウィーン協議に関しても、「ロシアとして、核合意の早急の復活を求める次第であり、アメリカはこの協定に復帰し、違法な制裁を撤廃する必要がある」と結んでいます。