イラン・ロシア首脳が電話会談、ウクライナ戦争の外交的解決への助力の用意を表明
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ライースィー・イラン大統領とプーチン・ロシア大統領
ライースィー・イラン大統領がプーチン・ロシア大統領との電話会談で、「わが国は、ウクライナ戦争の外交的解決に助力すべく、自らの可能性を活用する用意がある」と語りました。
ライースィー大統領は8日水曜、この電話会談において、「ウクライナでの紛争が可及的速やかに終結するよう希望する」とした上で、この危機的状況にとっての外交的解決策の重要性を強調しています。
また、一部の国がIAEA国際原子力機関理事会にて対イラン決議を採択しようと工作していることにも触れ、「IAEAはこれまでに何度も、イランの核活動における軍事目的への逸脱がないことを認めてきており、今やアメリカが決断する時である」と述べました。
そして、「わが国は、独立諸国との全面的な関係の深化・恒常化を求めており、地域・国際レベルでの集団的利益の確保に向けた独立諸国の協力・連携は、国際舞台での他の勢力の圧力や挑発行為の粉砕につながる」としています。
一方、プーチン大統領もイラン・ロシア間の経済・通商協力の拡大に触れ、「ロシア政府が重視するのは銀行、トランジット輸送、エネルギー、農業分野での協力拡大である」と語りました。
また、EEUユーラシア経済連合やSCO上海協力機構をはじめとした地域・国際協力機関への、イランの積極的な参加の重要性を指摘し、このことが全ての国にとっての利益となり、ロシアとしてイランが役割を果たすことを支持するとしています。
さらに、アメリカとこれに同盟するヨーロッパ諸国がIAEA理事会で行っている一連の工作に触れ、これらの国の行動が現在の問題の解決に寄与することはなく、ロシアの立場はこうした行動に反対するものだとしました。