イラン原子力庁長官、「ウィーン協議の相手側は自国の核合意内責務を履行すべき」
6月 15, 2022 14:39 Asia/Tokyo
イラン原子力庁のエスラーミー長官が、「我が国としては、IAEA国際原子力機関との協力継続に問題はない。もちろん、(ウィーン協議で)イランと交渉する相手側が自国の核合意内責務を履行すればの話だが」と述べました。
IAEAでは先日、アメリカおよび、欧州トロイカとされる英独仏が、シオニスト政権イスラエルの圧力およびラファエル・グロッシIAEA事務局長の迎合により、対イラン決議案を提出し、これは採択されました。
この決議は、イラン側が自らの善意により行ってきたIAEAとの大規模な協力を無視した形となりました。
このことから、イラン原子力庁も保障措置外のIAEAの監視カメラ作動停止を発表しました。
エスラーミー長官は14日火曜、IAEA理事会による反イラン的表明を受けて、イラン原子力庁がIAEAと今後どのように協力していくか、という質問に対し、「イランとIAEAとの関係は従来のまま続く。我が国は保障措置に基づき行動する」と答えました。
また、「イランと(ウィーン協議で)交渉しているすべての相手国は、核合意に定められているすべての内容に従わなければならない。核合意の内容の一部を取り出して『この内容は別物である』とし、後になって『核合意も存在している』と言いだすことはできない。すべの内容は、同時進行で実施に移されるべきだ」と強調しました。
一方、IAEAのグロッシ事務局長が近くイランを訪問するかについては、その予定はないとしました。