駐日ロシア大使;サハリン2についての「日本からの質問は、現時点ではない」
7月 06, 2022 19:09 Asia/Tokyo
ミハイル・ガルージン駐日ロシア大使が、ロシアのLNG液化天然ガスプロジェクト・「サハリン2」について、現時点では日本側からの質問はないことを明らかにしました。
ロシア・スプートニク通信によりますと、ガルージン駐日ロシア大使はロシアのLNGプロジェクトの「サハリン2」についてTV「ロシア24」からの取材に答えた中で、現時点では日本側からの質問状はロシア大使館に届いていないことを明らかにしています。
また、「(一連の諸国の非友好的行為に関連した、燃料エネルギー分野の特別措置に関するプーチン大統領の)大統領令は全てを明確に考慮したものだが、日本側に補足的な質問があれば、もちろん、外交チャンネルを通じて尋ねることは十分に可能だ。現時点ではロシア大使館には質問状は届いていない」と述べています。
ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は5日火曜、「ロシア産石油の取引価格に上限が設定され現在の約半分の値段になる」とした岸田文雄首相の最近の発言について、その場合は極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」への日本企業の参加もなくなると指摘しています。
この問題について、萩生田経済産業大臣は官民一体で情報収集を急ぐ考えを示し、「サハリン2は日本の電力やガス安定供給の観点からも重要なプロジェクトです。引き続きLNGの安定供給が守られるように、官民一体となって対応してまいりたいと思っております」と語りました。