日本政府がサル痘危険情報のレベル1発出、全ての国・地域対象に
7月 25, 2022 15:30 Asia/Tokyo
WHO世界保健機関が「サル痘」に関する緊急事態を宣言したことを受け、日本政府が、世界の全ての国や地域を対象に「感染症危険情報」の「レベル1」を出しました。
日本の複数のメディアおよび外務省によりますと、政府および同省は25日月曜、現在世界で感染が拡大している「サル痘」について、全ての国や地域を対象とし、「レベル4」まで4段階ある「感染症危険情報」のうち「レベル1」(十分注意)を発出しています。
これにより、政府は、海外への渡航を予定したり、すでに滞在している日本人に注意喚起し、外務省は「新型コロナウイルス感染症の危険情報も踏まえ、対応を検討してほしい」と呼びかけています。
外務省はまた、海外渡航者や在留邦人に適時適切な情報発信・注意喚起を行うと説明しました。
磯崎官房副長官は25日午前の記者会見で、ウイルス感染症「サル痘」への対処に関し説明しするとともに、「引き続き諸外国の感染動向などを注視しながら、関係省庁で適切に対応していきたい」と述べました。
また、水際対策を巡り「出入国者に対する情報提供や注意喚起をしている」と強調し、「引き続き関係省庁でWHOなどと連携し、国内外の感染症の発生動向を監視しながら、必要な対策を講じていきたい」とコメントしています。
なお、25日の時点で日本国内ではサル痘の感染者は確認されていません。
WHOによりますと、これまでにサル痘の感染は75の国と地域で1万6000人以上が報告されています。