コロナ第7波の只中の日本
日本では現在、新型コロナウイルス・オミクロン株の亜種とされるB.A.5株の大流行により、コロナ第7波の真っ只中にあります。
コロナ3年目となった今年の夏は、一応は行動規制のないシーズンとなっていますが、これまでにない規模での感染拡大により、猛暑が続く中でも人々はマスクを外せないのが現状です。
東京・新宿駅構内を行き交う人々も、ほぼ例外なく全員がマスク姿です。
通りがかりのある若い男性は、「マスクは毎日つけていて、仕事中もつけていますし、家に帰ったときだけ外しています。効果はあると思います。ただやっぱり息苦しいので、家に帰って外してしまったりすると、家族が感染することがあるのかな、不安になることはあります」と語っていました。
しかし、猛暑の中でのマスク着用はやはり、相当つらいものが伺えます。これについては、「以前、私の父が熱中症で救急車で搬送されることになって、なかなか引き受け先の病院が決まらなくて、1時間近く待たされたことがありました。それでやはり、影響があるものなのだな、と実感しました」と正直な思いを語りました。
さて、ところ変わって、今度はあるワクチン接種を行うある病院の様子です。マスク姿のスタッフが忙しそうに働き、大勢の人々が接種の順番を待っています。
関係スタッフの1人は、英語で「今日本で主に流行しているのは、BA5株です。これは従来株よりも非常に感染力が強く、急激に拡大しています。我々はすでに、外への買い物や他者との面会などの日常活動を再開していますが、これは昨今の感染者数の激増に大きく関与していると思います」と語りました。
最近の日本では、猛暑のため冷房器具をつけたまま室内を閉め切って中に閉じこもらざるをえないため、また学校の夏休みシーズンで規制や旅行に出かける人も多く、政府も行動制限を設ける意向はないようです。
そうした状況を反映してか、特にここ数日は日本国内の感染者数は1日20万人を超過し、日々複数の都道府県で最多を更新し、医療逼迫が数多く報告されています。