日本向けMOX燃料、仏の港で足止め クレーン故障で積み込めず
9月 08, 2022 16:28 Asia/Tokyo
関西電力・高浜原発向けのMOX燃料が、保管先のフランスの港から積み込む際にクレーンが故障したため、輸送作業が中断しています。
共同通信によりますと、仏原子力大手・オラノは7日水曜、高浜原発向けのプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX燃料)を搭載した貨物が、仏北西部シェルブール港のクレーンの故障で船に積み込めず、予定していた出港を延期したと明らかにしました。
クレーンは直ちに修理できず、出港の目途は立っていません。
輸送する燃料は二つの容器に梱包されており、一つ目を船に積み込んだ後にクレーンが故障したということです。
関西電力・高浜原発では、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料による発電、いわゆるプルサーマル発電を行っています。
日本は、国内の原発から出た使用済み核燃料の一部を英仏両国に保管し、MOX燃料の製造を委託しています。
フランスから日本へのMOX燃料の輸送は1999年から行われており、今回で8回目です。
英仏に保管されている日本の使用済み核燃料は、2020年12月末時点でプルトニウムの量で約37トンに上ります。
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