6月 15, 2016 20:06 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮のミサイルに対する日本の迎撃能力の向上

日本防衛省が、北朝鮮の軍事的な行動に対処するため、地上配備型の迎撃ミサイルPAC3の迎撃範囲を広げる改修に着手するとしました。

ガッファーリー解説員

NHKは報告の中で、日本政府は、北朝鮮による弾道ミサイルの発射や核実験が相次ぐ中、迎撃能力の向上を急ぐ必要があるとしました。日本の防衛関係者は、「PAC3だけでなく、海上配備型の迎撃ミサイルSM3を備えたイージス艦を展開させた」と語っています。とはいえ日本は、その開始は2017年になるとしています。

 

北朝鮮政府の行動により、日本は現在、それに対処するために複数のミサイル迎撃システムを展開しようとしています。明らかに、日本は、それを実現するために、PAC3の迎撃能力の向上を目指しており、その迎撃範囲を広げようとしています。

全ての国は、脅威に対して自国を守る権利を持っており、そこに疑いの余地はありません。しかし、朝鮮半島のある種の兵器競争は、北朝鮮を原因としたものなのでしょうか? 北朝鮮は最近、アメリカへの書簡の中で、北朝鮮に対する敵対政策をやめるよう求めています。興味深いのは、北朝鮮の政治団体や政府の代表が、この書簡をアメリカ政府に送ったことです。この書簡では、「アメリカは長年に渡り、北朝鮮に対して利己的な政策を取っている」とされています。つまり、アメリカは、機会が生じても、それを朝鮮半島の平和や安定のための建設的な変化のために利用するつもりはありません。北朝鮮によれば、アメリカ自身が危機の元凶です。なぜなら、アメリカと韓国の合同訓練は、独立した国に対して圧力をかける目的で行われているからです。この訓練は、地域のあらゆる問題や対立の根源となりえます。北朝鮮政府によれば、アメリカは、南北朝鮮の統一と地域の緊張緩和を妨げる最大の障害になっており、アメリカが、このような干渉的な態度を終わらせれば、世界はそれから24時間とたたないうちに、朝鮮半島の友好、平和、安全、安定を目にすることになるでしょう。

常に緊張した状態が続けば、当然、アメリカのアジアの同盟国は、アメリカの覇権主義的な政策を軸に結束するでしょう。こうしたアメリカの政策は、北朝鮮のみを標的にしたものではなく、アジアにおける中国の外交的、軍事的な力の拡大を阻止しようとしています。

とはいえ、日本にとっても、このような雰囲気が続くことによって、朝鮮半島の情勢不安の元凶は北朝鮮であると国民に吹聴することができます。それは日本政府に、自衛隊による最新の軍備の装備を許可することになるでしょう。

多くのアナリストによれば、アメリカは、事実に目を瞑ったり、あるいは見てみないふりをして、北朝鮮にも、宇宙や海を利用する権利があり、あらゆる国が、宇宙を科学的に研究する権利を持っていることを受け入れまいとしているようです。

実際、アメリカは、政治評論家によれば、景気の低迷の他、イラク、アフガニスタン、パキスタンや、シリアをはじめとする中東での戦争による問題に直面しています。明らかに、このような問題に対処するには、多くの時間が必要です。これは、アメリカのオバマ大統領が、アメリカ社会と同盟国に対し、北朝鮮問題の解決のために協力してほしいと求めている問題です。明らかに、北朝鮮のあらゆる行動は、さまざまな警告に注目すると、自らの立場を証明するためのものであるようです。しかしながら、PAC3の配備は、日本と北朝鮮の代理戦争につながるでしょうか?

 

 

 

 

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