米軍基地反対諸団体が、上京行動10周年に合わせ銀座行進
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米軍基地反対諸団体が、上京行動10周年に合わせ銀座行進
オスプレイの配備撤回や米軍普天間飛行場の沖縄県内移設断念などを求めた日比谷公園大音楽堂での集会から10年目となる27日、「止めよう! 辺野古埋め立て」国会包囲実行委員会が、当時と同じ会場で集会を開きました。
沖縄タイムスによりますと、小雨が降る寒空の下、集会には主催者発表で約800人が参加し、実行委の野平晋作さんは、昨年の知事選で玉城デニー知事が勝利したことに触れ「反対の民意は明らか。今こそ私たちが立ち上がり、日本全体の民意を示すべきだ」と訴えました。
沖縄から上京した「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の福元勇司事務局長は「基地の整理縮小を求めてきた多くの県民は、これ以上の負担を受け入れることはできない」と強調したほか、「辺野古」県民投票の会元代表の元山仁士郎さんも「辺野古新基地建設を断念させるため、戦争をさせないため、一人一人できることをやっていこう」と呼びかけました。
また、ジャーナリストの金平茂紀さん、ルポライターの鎌田慧さん、東京外国語大学の西谷修名誉教授もリレートークし、沖縄での軍備拡張に警鐘を鳴らしました。
一方で、10年前の集会と行進には、代理を含む38市町村長、41市町村議会議長、29県議が参加し、保革を超えた上京行動であったものの、今回は玉城デニー知事がビデオメッセージを送ったのみで、首長や議長らの姿は見られませんでした。
集会後は、集まった人々が「新基地反対」と声を上げながら、「沖縄の民意を日本の民意に!」と書かれた横断幕を先頭に、約100メートルの列を成して、銀座の街を当時と同じコースで練り歩きました。沿道では買い物客や通行人が珍しそうにこの様子を眺めていました。