「国際賢人会議」が東京で開催、「核兵器のない世界へ」　中ロの有識者も

「核兵器のない世界」への道筋について、有識者らによる「国際賢人会議」が東京都内で4日火曜、開幕しました。

日本の複数のメディアによりますと、核保有国と非保有国双方の有識者らが核軍縮実現への道筋を話し合うこの国際会議には白石隆・熊本県立大理事長を座長とし、英国、フランスや中露の有識者らが対面出席し、米国の専門家らはオンライン形式で参加しました。

今回の会議は、被爆地・広島での2022年12月の初会合以来の開催以来2回目となり、ロシアがベラルーシに戦術核兵器を配備する計画を表明するなど核軍縮・不拡散の機運が後退する中、具体的な方策を議論しました。

午前の会合には、林外相がビデオメッセージを寄せ、「核軍縮をめぐる状況は、いっそう厳しさを増している」と危機感を示しつつ、会議での議論をG7(主要7カ国首脳会議)につなげたい考えを強調しました。

林外相はまたこのメッセージで「日本政府としては、来月のG7広島サミットで『核兵器のない世界』の実現に向けた、力強いメッセージを発信したいと考えています」と述べました。

賢人会議は5日水曜まで開かれ、来日している委員と岸田首相の面会も予定されています。

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