韓国が、国内200カ所で海洋放射性物質の検査を開始
7月 18, 2023 20:45 Asia/Tokyo
韓国政府は、日本の福島第一原発の処理水(汚染水)海洋放出に備え、海洋放射性物質の検査を開始しました。
処理水放出をめぐっては、その危険性について日本国内のみならず韓国、中国、北朝鮮の人々からも抗議の声があがっていますが、日本政府と東京電力は間もなくこの計画を実行に移す意向です。
また、IAEA国際原子力機関も、2年にわたる安全審査の結果、この計画が国際的安全基準を満たしているとの検証結果が出たと主張しています。
韓国海洋水産省のパク・ソンフン次官は18日火曜、国内の調査箇所92カ所に加え緊急調査箇所108カ所における海洋放射性物質の検査を開始したと発表しました。
海洋水産省はこの検査について、通常2カ月以上かかる従来の検査方法を使う代わりに、迅速な分析法を使って分析期間を4日以内に短縮し、調査開始から1カ月以内に安全性確認の結果を発表すると説明しています。
パク次官はまた、福島第一原発の処理水放出計画に対する懸念を和らげるため、政府が地方自治体と協力して、韓国の代表的な海水浴場20カ所を対象にした放射能調査を毎週実施していくことを明らかにしました。