東京のモスクが、日本人にイスラムを紹介する活動を展開(画像)
東京・代々木にあるモスク(東京ジャーミイ)が、日本人にイスラムへの理解を深めてもらおうと、毎週数十人の見学者を受け入れています。
日本の英字紙ジャパンタイムズによりますと、東京ジャーミイは多くの礼拝者が金曜礼拝を行うことから、日本最大のモスクとして知られています。
このモスクは、オスマントルコ様式の建築構造で1200人の礼拝者を収容できるほか、一般的な会合も開催する文化センターとしての役割も担っています。
日本全国には80カ所以上のモスクが存在し、うち10件が東京都内にあります。それでも日本人の多くはイスラムの文化にはなじみが薄い上、他国と同様に在日イスラム教徒は時に過激派による行動や嫌がらせの対象となっています。
イスラムに入信した日本人の下山氏は「自分は、1967年にスーダンを旅してイスラム教徒の手厚いもてなしを受けるまではイスラムを暴力的な宗教だと考えていた」と話しています。
下山氏は現在、イスラム関連の啓蒙を深めることが人生の指針だと考え、「一般人はたいてい、未知なるものを恐れます。このことが偏った捉え方、そして結果的に差別へとつながります」と述べました。
下山氏は、日本で週末に無料のツアーを開催しているほか、精力的にメディアや大学生らと交流の場を持ち、イスラムの文化やモスクに対する一般の日本人の理解を深めようと尽力しています。
モスクの管理運営において下山氏と協力しているムハンマド・ガフルーン・ヤズィード氏は、「ネット空間が相互の文化理解にあふれた環境を設けるためにきわめて重要」との見方を示しています。
また、「人々がイスラムについて考えるとき、真っ先に思い浮かぶのが、“どうしたら豚肉やアルコールを摂取せずに済むのだろう”ということです。つまり、彼らは我々の信条や生活様式についてはほとんど知らないのです」とし、「文化や会話を中心にした活動を広げる中で、イスラムがわれわれと若者の交流維持に役立つことを願っています」と話しています。
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