レバノン外務省、「ゴーン氏は合法的に入国」
レバノン外務省が、「日産自動車のゴーン元会長は、合法的にレバノンに入国した」とする声明を発表しました。
IRIB通信が、レバノン・ベイルートから伝えたところによりますと、先月31日火曜夜にベイルートで発表されたレバノン外務省の声明では、「当省は、ゴーン氏がどのような環境で日本を出国し、トルコ・イスタンブールからベイルートに到着したのか、また背後でどのような問題を抱えていたかは把握していない。当人の問題は個人に属するものだ」としています。
また、「我われは、ゴーン氏の身柄拘束に関してこの1年、日本政府に対し何度も文書で問い合わせたが回答は得られていない。先週、日本の外務次官がレバノンを訪問した際にゴーン氏の調書については引き渡した」としています。
さらに、「レバノンと日本の間には、犯罪者の引渡し条約が締結されていない。だが、両国は犯罪・汚職対策の必要性に関する国連憲章には調印しており、これに従って行動する」と説明しています。
レバノン外務省はまた声明の中で、日本と協力し良好な関係を続けていくと強調しました。
レバノンのMTVテレビは、ゴーン氏が米国の広報担当者を通じて出した「私は正義から逃げたわけではありません。不公正と政治的迫害から逃れたのです」とする声明とあわせて、同氏がレバノンに入国したことを報じました。
ゴーン氏は、ブラジルに移住したレバノン人の両親のもとに、ブラジルのロンドニア州ポルト・ベーリョで生まれ、ブラジル、レバノン、フランスの国籍を有しています。
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