全仏OP責任者、「大坂選手に敬意と配慮を持って対応した」
6月 14, 2021 13:47 Asia/Tokyo
全仏オープンテニスの責任者が13日、長期にわたりうつ状態に苦しんでいたことを明かして同大会の女子シングルスを棄権した大坂なおみ選手について、主催者側は「敬意と配慮」を持って対応したとの見解を示しました。
フランス通信によりますと、世界ランキング2位の大坂選手は今大会開幕前、義務付けられている記者会見の出席を拒否すると表明したことで罰金1万5000ドル(約165万円)を科され、四大大会(グランドスラム)の出場禁止もありうると警告されると、結局1回戦を終えた後に大会から棄権しました。
これを受け、大会側が高圧的な対応をとったとして批判が集中しましたが、全仏を主催するフランステニス連盟のアメリー・ウデア・カステラ氏は、「われわれは本当に彼女のことをケアしたと考えているし、耳を傾ける努力をした。処分に関する段階的なアプローチは、現実に即したやり方だった」と述べました。
また、「われわれはすべてのグランドスラムとしっかりと足並みをそろえ、ローラン・ギャロス(=全仏オープン)独自の立場ではないようにした。彼女が大会を棄権した後も気を配っている」とし、「非常に繊細で難しい状況だったが、われわれは敬意と配慮を持って対応したと信じている」と続けました。
試合後の記者会見では「落ち込んでいる人間を踏みにじる」ような質問があると主張していた大坂選手は、しばらく競技から離れる意向を示しており、2週間後に控えるウィンブルドン選手権やと東京五輪への出場も不透明になっています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj