静岡県熱海市の土石流
行方不明者の懸命の捜索が継続、なおも約20名が行方不明
7月 04, 2021 19:10 Asia/Tokyo
静岡県熱海市伊豆山地区で大雨により発生した土石流で、依然として約20名が行方不明となっており、県警と自衛隊、消防などが4日日曜朝から、約1000人態勢で行方不明者の懸命な捜索を続けています。
現地メディアの静岡朝日テレビによりますと、熱海市災害対策本部は4回目の会議において、「市内の土石流の現場で4日日曜、新たに9人が救出され、1人は重傷である。また依然として、およそ20人が安否不明となっている」としました。
被災地となっている伊豆山地区では、高齢の夫婦が26時間ぶりに救出されています。
静岡県災害対策本部などによりますと、JR熱海駅北側の逢初川沿いで大量の土砂が海に向かって約2キロにわたり流れたことから、少なくとも約130棟の建物が被害に遭ったとみられています。
また、熱海市の発表では、現場周辺では断水が発生しており、現地時間の4日午前時点で387人が避難所に身を寄せています。
なお、斉藤栄・熱海市長は、「二次災害を防がねばならないが、昨日からの72時間が人命救助の一番大事な時間になる。情報収集、避難所の対応など救助活動のバックアップのためにも持ち場の仕事に全力を挙げてほしい」と呼びかけました。
気象庁は、「関東地方では今後も降雨が続くと思われ、これまでの大雨で地盤が緩んでいる地域があり、土砂災害の危険度が高まっている東海を含め、厳重な警戒が必要だ」として警戒を呼びかけています。
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