韓国が、竹島めぐり日本の防衛白書に強く抗議
韓国外務省のチェ・ヨンサム報道官が、韓国が実効支配する竹島(韓国名;独島)に関する日本の防衛白書に抗議しました。
韓国・ヨンハプ通信によりますと、日本政府が2021年版防衛白書に竹島を日本固有の領土と表記したことについて、チェ・ヨンサム報道官は13日火曜、定例会見し、「歴史的・地理的・国際法的に明白なわが固有の領土である独島に対し、つまらない領有権主張を繰り返したことに強く抗議し、即刻撤回するよう求める」と述べています。
また、「今回の防衛白書を含め、日本政府が独島に対する不当な主張を強化していることに強い遺憾の意を表す」と強調し、「日本政府の不当な主張が韓国固有の領土である独島に対する主権にいかなる影響も及ぼさないことを再度明確にし、独島に対するいかなる挑発にも断固として対応していく」とコメントしました。
同省のイ・サンリョル・アジア太平洋局長は、在韓日本大使館の相馬弘尚総括公使を呼びだし、強く抗議しています。
さらに、韓国国防省のイ・ギョング国際政策次長も在韓日本大使館の松本喬防衛駐在官を呼びだして抗議し、「いかなる挑発にも断固として対応する」との方針を伝えました。
加えて、「韓国の艦艇が日本の哨戒機にレーダーを照射した」という一方的な主張を繰り返し、2018年の海軍国際観艦式に海上自衛隊の艦艇が参加しなかった責任を韓国側に転嫁するなど、防衛白書に否定的な記述を続けていることについても深い遺憾の意を示し、即刻是正するよう求めたということです。
日本は、韓国の強い反発を予想しながらも、ムン・ジェイン大統領が出席する可能性がある東京五輪の開会式を10日後に控えたこの日、防衛白書を発表した形となりました。
日本政府は05年から17年連続で、防衛白書に日本の竹島領有権を主張する内容を掲載しています。
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