岸防衛相や沖縄県関係者が、米軍によるPFOS処理水の放出中止を申し入れ
(last modified Sat, 28 Aug 2021 11:11:38 GMT )
8月 28, 2021 20:11 Asia/Tokyo
  • 岸信夫防衛相
    岸信夫防衛相

岸信夫防衛相が、在沖米海兵隊が普天間飛行場で保管していた有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)などを含む処理水を放出したことに関し、「処分方法を含めて日米間で協議している中で、放流は極めて遺憾」と述べ、米側に中止を申し入れたと明らかにしました。

沖縄の地元紙・沖縄タイムスによりますと、小泉新次郎環境相も同日の記者会見で遺憾の意を示し、米側に抗議したことを明らかにしています。

米海兵隊は26日午前、PFOSなどを含む汚水を浄化した上で、下水道へ流したと発表しており、県や宜野湾市は焼却処分を求めており、処分方法を日米で協議している最中でした。

米側の一方的な放出について、岸氏は「本当に遺憾の意を強くしている」と苦言を呈するとともに、引き続き放流中止を申し入れ、適切な措置がとられるよう米側と協議をしていく考えを示しています。

小泉氏は「これまでの公共用水域への流出事案などもあり、沖縄では大変不安に感じている」と指摘。適切な処理に向け、関係省庁や県と連携して対処していくと述べました。

謝花沖縄副知事は米軍キャンプ瑞慶覧を訪れ、在沖米海兵隊政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐と会談しており、同副知事によりますとオーウェンズ氏は、抗議は受け付けないとし、放出したことに対する明確な謝罪はなかったということです。

謝花氏は「見切り発車で断じて許せない。処理されたものとはいえ、放出されるのは県民感情的にも決して許されない」と、強い憤りを伝えました。

さらに玉城デニー知事は同日の記者会見で「放出しないよう申し入れたにもかかわらず、放出されたことは大変遺憾だ」と憤りを示しています。

海兵隊は26日夜に、県や宜野湾市に汚水の放出を完了したことを通告していました。

 

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