日本で、イランの冬至行事にちなんだウェビナー開催
イランでシャベ・ヤルダーと呼ばれる冬至の夜にあわせて、日本で「シャベ・ヤルダー祝祭ウェビナー~イランの伝統の有様―冬至の夜とサントゥール演奏~」が、ペルシア語講座受講生によるイラン詩人・ハーフェズの詩朗読と共に開催されました。
在日イラン文化センターは21日火曜、文化・芸術・学術連続セミナーの新たな回として、昨年同様にシャベ・ヤルダーにちなんだイベントを開催しました。
IRIBパールストゥデイ国際日本語通信によりますと、オンライン開催となった今回のイベントでは、イランの文化に興味ある人々や日本人のペルシア語学習者らが参加し、イラン伝統楽器による生演奏や、同センター開催のペルシア語講座受講生のうち3名によるシャり、シャベ・ヤルダーの慣習の1つであるハーフェズ詩朗読が行われました。
このウェビナーの冒頭では、まずイラン文化センターのディーヴサーラール所長が、「イランと日本という2つの偉大な国は、価値ある豊かな歴史的・文化的な伝統や習慣を有している。この多様な数々の共通点は、両国の文化的・芸術的な関係や交流の拡大の下地と見ることができる」と述べました。
これに続き、神戸大学大学院の谷正人准教授が講演を行いました。イラン音楽の専門家であり、またイランの伝統的な打弦楽器サントゥールの奏者でもある同氏は、イランと日本の文化・慣習の共通点の一部について触れ、日本でのシャベ・ヤルダー行事や、自身が留学したイランでの人々の心のこもった外国人歓待などの経験を語りました。
イラン暦1400年アーザル月30日は、西暦12月21日にあたり、冬至の日とされています。
この日は、北半球で1日のうち夜が最も長くなり、イランでも「ヤルダー」として知られています。
イランでは冬至の夜(シャベ・ヤルダー)とは、イラン暦で秋の最後の日でもあるアーザル月30日にあたる西暦12月21日の日没からイラン暦デイ月1日に当たる西暦12月22日の日の出までの間だとされています。
イラン人のほかにも、世界では数多くの民族が冬至を祝う儀式を行います。
この日は、北半球では冬の始まりの日に当たることから、この日以降は毎日少しずつ昼の長さが長くなっていきます。
この1年で最も長い夜に行われる冬至関連の一連の儀式は、古くから伝わる習慣です。
遠い昔、人々は主に農業で生計を立てており、年間を通して過去の経験や時の流れとともに、季節の移り変わりと自然のコントラストに合わせ、地球の公転による季節の変化、日夜の長短、星の方角や動きに合わせて仕事や活動を調整することができていました。
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