米軍コロナ感染者は9基地合計で996人、基地由来のオミクロン株が感染拡大か
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キャンプ・ハンセン
沖縄県が、在沖米軍基地9施設で昨年12月15日から1月4日までに、新型コロナウイルスの感染者が計996人確認されていると発表しました。
沖縄の地元紙・沖縄タイムスによりますと、昨年12月31日からの4日間で計583人に上り、基地内の感染状況は依然として厳しさを増しています。
施設別で最も多いのは、12月17日にクラスター(感染者集団)が判明したキャンプ・ハンセンで512人。次いでキャンプ・フォスターの93人、嘉手納基地の82人、キャンプ・キンザーの35人となっている。
嘉手納は12月16日、フォスターは18日、キンザーは24日からそれぞれ感染者が確認されており、この4施設で約9割を占めています。
これにより、米軍関係者の累計感染者数は計3863人となりました。
一方、沖縄県は4日火曜、県内の新型コロナウイルスの新規感染者が昨年9月16日以来の200人越えとなる225人に達したことを明らかにしました。
これは、前週火曜の29人の約8倍と急拡大し、爆発的な増加となっています。
これにより、県内の新規感染者の累計は5万1120人に達しました。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数(2日時点)は17・37人で全国平均の8倍超となり、全国最多となっています。
沖縄県の糸数医療技監は、県内での感染拡大のルートに関して、「米軍基地の従業員などから始まり、それが市中にも広がっている。その広がりが速くなって感染拡大が続いている」との認識を示しました。
さらに、経済活動が本格化する4日以降に感染者数がさらに増加すると予測するとともに、成人式や地域での新年祝賀会などで人が集まる機会が増えるとして、「オミクロン株の影響を受けると感染拡大につながる。対策を呼び掛けるメッセージを発していきたい。4日の対策本部会議で内容を協議する」との考えを示しました。
なお、松野官房長官は、在日アメリカ軍基地で大規模なクラスターが発生したことなどを踏まえ、アメリカ側に対し、感染拡大を防止するための措置をいっそう徹底するよう求めていく考えを伝えました。

