福島第一原発で、地盤凍結用の液体が4トン漏えい
1月 23, 2022 20:00 Asia/Tokyo
日本の福島第一原子力発電で、地下に埋め込んだパイプに注入している液体が約4トン漏れているトラブルが発覚した。
NHKなどによりますと、東京電力はパイプの一部が損傷した可能性があるとして、場所の特定を急ぐとともに補修するとしています。
東京電力によれば、福島第一原発で1月16日、建屋の周りの地盤を凍結するために使うマイナス30℃の液体を入れたタンクのうち4基中2基で水位が下がり、凍土壁の周辺を確認したところ、液体がたまっている場所が発見されました。
漏れ出た液体は、地盤を凍らせるための冷媒の役割を果たす塩化カルシウム水溶液で、タンクの水位から約4トンが漏れたと推定されています。
この液体は有害物質ではなく、環境への影響はないとされており、また、冷媒が漏れても凍土壁自体が溶け始めるまでには数カ月の余裕があるということです。