岸防衛相が鹿児島・馬毛島を視察 基地建設・米軍移転に理解求める
(last modified Sat, 02 Apr 2022 10:51:20 GMT )
4月 02, 2022 19:51 Asia/Tokyo
  • 岸防衛相
    岸防衛相

岸防衛相は2日土曜、鹿児島県西之表市・馬毛島を視察のため訪れ、地元首長らとの会談では、同島への自衛隊基地建設計画と米軍の訓練移転について理解を求めました。

南日本放送によりますと、岸防衛相は2日午後3時すぎ、自衛隊の大型ヘリで馬毛島に到着しました。その後、車で50分ほど基地建設予定地を視察しました。現職の防衛大臣が同島を訪問するのは初めてのことです。

岸防衛相はこれに先立ち、西之表市内で同市の八坂俊輔市長をはじめ種子島1市2町の首長らと相次いで会談しました。岸氏はこの中で、基地建設・米軍訓練移転にともなう馬毛島への再編交付金を増額する省令が1日付で公布されたことを報告し、計画への理解を求めました。

会談後、八坂市長は計画への賛否は明らかにせず、記者団に対して、「騒音など市民の不安を解消できるものを協議で明らかにしてほしい」と国への要望を述べました。

また、同じく岸氏と会談した中種子町と南種子町の首長からは、計画に賛成する要望書が手渡されたということです。

南日本新聞によりますと、両町の町長はかねてから同計画に賛成の立場を表明しており、南種子町議会は先月18日に計画推進を求める意見書を全会一致で可決しています。また、西之表市と中種子町の両議会も賛成の意見書を可決しています。

一方で、西之表市の八坂市長が2月に、賛否を明確にしないまま国に対して交付金などの配慮を求める要望書を提出したことについては、市民から批判の声が出ており、先月の市議会でも市長の態度に対して計画賛成・反対両派から質問が集中しました。

防衛省は先月16日、馬毛島への自衛隊基地建設と米軍訓練移転が実現した場合、日米あわせて年間で最大2万8900回の飛行が行われるとの試算を示しています。

 


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