9月 05, 2023 22:50 Asia/Tokyo

プーチン露大統領は、トルコのエルドアン大統領との共同記者会見で、西側諸国が対露制裁を解除することを条件に、穀物合意に復帰する意向を示しました。

ロシア・トルコ・ウクライナの3カ国は昨年7月、黒海からの穀物輸出で合意しました。この合意では、ウクライナ産の穀物や食糧、肥料を黒海沿いの同国の3つの港から輸出することになっていました。同合意は今年7月に期限を迎えましたが、ロシアが延長に合意せず終了しました。

ロイター通信によると、プーチン大統領は4日、ロシア南部ソチでトルコのエルドアン大統領と会談し、記者会見で「ロシアは穀物合意に復帰する用意がある。ただし、西側がロシアの農作物輸出制限を解除した場合に限る」と述べました。

プーチン氏はその上で、「世界に食糧問題は存在しない。ロシアが穀物合意を破棄したことで世界に食糧危機をもたらしたという西側の主張は正しくない。なぜなら、(合意破棄後も)食糧価格は変わっていないから」と述べました。

これに対し、エルドアン大統領は「ロシアが求めるものは誰にとっても明らかだ。(ロシアにとっての)不足は解消されなければならない。トルコと国連は、ロシアの懸念を解消するため新たな提案を策定した」と述べました。

そして、穀物合意の復活は近いとの見方を示しました。

ロシアとウクライナはあわせて世界全体の小麦需要量の3分の1を供給しています。ウクライナはその他にも、トウモロコシ、大麦、ひまわり油、菜種油の一大生産国です。

国連によると、世界36カ国が小麦需要の半分以上をウクライナとロシアから供給しているということです。 

 


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