Pars Today
人権を謳う国として一般の人々が思い描くアメリカのイメージは、その実像とは大きくかけ離れています。アメリカという国は、数百万人の先住民やアフリカから連れて来られた奴隷たちの犠牲の上に成り立っています。
イラン司法府人権本部のガリーブアーバーディー書記は、米先住民の寄宿学校跡で、子どもの集団埋葬地53カ所が発見されたことに反応し、ツイッター上で、「アメリカは、国内で大規模な人権侵害が発生しているにも拘らず、依然として人権に関して他国に忠告しようとしている」としました。
カナダで、依然として先住民の子供たちの集団墓地が発見されています。
国連特別報告者を歴任したアルフレッド=モーリス・デ・ゼイヤス氏が、「カナダでの集団墓地の発見は、同国での先住民族に対する圧制と犯罪の氷山の一角でしかない」とし、「カナダ当局は、これらの犯罪について謝罪し、先住民の尊厳を回復するために明確な措置を講じる必要がある」と語りました。
人権擁護を主張する世界最高機関が、カナダで先住民の子どもの遺骨や墓が大量に発見されたことに対し固く沈黙を守り、その行動が世界の話題のひとつとなっています。
カナダで先住民族の子どもを収容していたカトリック系寄宿学校の跡地から墓標のない墓が相次いで見つかっている問題で、同国の先住民団体は先月30日、3校目の学校から同様の墓が182基見つかったと発表しました。
カナダで、先住民族の権利擁護者や族長らが市民に対し、最近同国内で身元不明の先住民遺体が発見されたことへの表敬として、7月1日の建国記念日のイベントの自粛を求めました。
カナダの先住民らが、同国内での先住民族出身児童用の寄宿学校管理にカトリック教会が関与していたことを受け、ローマ教皇フランシスコに謝罪を求める意向です。
カナダのトルドー首相は、同国で新たに先住民児童の集団墓地が発見されたことについて、「カナダは先住民族に対する施策や人種差別について、自らの過去に学ばなければならない」と述べました。
カナダでの先住民への犯罪は、19世紀から20世紀にかけてのカナダで、先住民の子どもたちをヨーロッパ移住者の共同体への強制的な同化を目的として、政府や宗教高位者により運営されている寄宿学校での生徒への虐待を主に指しています。