サウジのイエメン侵略で1万8000人以上が殺害
11月 27, 2022 18:34 Asia/Tokyo
イエメンの人権センターが、自国に対するサウジアラビア主導アラブ連合軍の攻撃が始まって以降、この攻撃の直接の影響で現在までに1万8000人以上のイエメン人が殺害されているとしました。
イルナー通信によりますと、この人権センターは26日土曜、イエメンへの侵略が始まってからこれまでの2800日間に、同国では1万8013人の国民が死亡し、さらに2万9660人も負傷したと報告しています。
また、この人数の中には子どもの死亡者4061人・負傷者4739人、女性の死亡者2454人・負傷者2966人負傷が含まれているとしました。
続けて、同期間中にはイエメン国内の59万8737戸の住宅、1679のモスク、415の病院および医療センターも破壊されたとしています。
この報告ではさらに、「サウジ主導アラブ連合軍の戦闘機が、15の空港、16の港、344の発電所、7099の道路や橋、616の通信基地、2974の貯水タンクや給水施設をこれまでに攻撃した」と説明されています。
なお、これらの攻撃対象の中には、407の工場・工業施設や385台の石油タンカーも含まれていたということです。
サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、および他のいくつかの国の支援を受けて、2015年3月よりイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を完全に封鎖しました。
アラブ連合軍は、イエメンから数百万バレルの石油を盗み出しているだけでなく、同国へ燃料を運ぶ船舶の拿捕や入港阻止により、戦争で荒廃したこのアラブ圏最貧国に、石油製品、燃料、医薬品などの不足の危機を引き起こしています。
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