イエメン侵攻による女性・子どもの死傷者が通算約1万4000人に
(last modified Mon, 12 Dec 2022 07:36:03 GMT )
12月 12, 2022 16:36 Asia/Tokyo
  • イエメン侵攻の子ども
    イエメン侵攻の子ども

イエメン首都サヌアに本部を置く女性・子どもの権利擁護団体は、サウジアラビア主導アラブ連合軍が同国へ侵攻を開始してからの8年間で、これまでに通算して1万3473人以上の子どもや女性が死傷しているとしました。

サウジアラビアは、アメリカ、アラブ首長国連邦、および他のいくつかの国の支援を受けて、2015年3月よりイエメンへの軍事侵攻を開始し、同国を完全に封鎖しました。

アラブ連合軍は、イエメンから数百万バレルの石油を盗み出しているだけでなく、同国へ燃料を運ぶ船舶の拿捕や入港妨害により、戦争で荒廃したこのアラブ圏最貧国に、石油製品、燃料、医薬品などの不足の危機を引き起こしています。

イエメン国営サバ通信のウェブサイトによりますと、女性と子どもの権利を擁護するイエメンの団体「インティサーフ(公平)」は11日日曜、国際人権デーにあわせて発表した声明において、「イエメンの子どもや女性が国際的には隠匿されているアラブ連合の攻撃・侵略の結果、命を奪われたり権利を侵害されている」としました。

この声明でも指摘されているように、イエメンでは国連憲章やすべての法律が瓦解しており、国際デーももはや、イエメンの女性や子どもの権利の擁護に全く機能していません。

声明ではまた、イエメン侵攻によるこれまでの女性や子どもの死亡者は6312人(女性2436人・子ども3876人)、負傷者は7125人(女性2862人・子ども4263人)に達していると表明されています。

さらに、同国で2022年8月末までに難民となった人の数も、74万122世帯の515万9560人にのぼっているということです。

WHO世界保健機関やユニセフなどの国連組織は、イエメンへの侵攻が継続されていることにより、同国の人々が前世紀でも例のなかったような人道的危機や飢饉に直面していると、繰り返し警告しています。

 


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