イラク首相、「イラン・イラク軍関係者を攻撃したことは国際法への違反」
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イラクのスーダーニー首相
イラク首相が、イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊司令官だった故ソレイマーニー氏及び、イラク民兵組織副司令官らの殉教3周年記念日に当たって、「これらの軍関係者を標的にした攻撃は、全ての国際的な法規や議定書への違反だ」と強調しました。
ファールス通信によりますと、イラクのスーダーニー首相は3日火曜午前、ソレイマーニー司令官および、イラク民兵組織ハシャドアルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官の殉教日に際して、ツイッターの個人用アカウントにメッセージを発表しました。
スーダーニー首相は「我々の現代史が見てきた中で最も暴虐的な過激派テロリスト集団に立ち向かった指揮官たちと彼らの英雄的行為を思い起こすことは義務である」と綴っています。
また、「これらの司令官を標的にしたことは、すべての国際的な議定書と法規において非難されている。したがって、我々の政府は、国家主権の安定に向け、そして国民を保護できる、独立した政策をもつイラクのために努力する所存である」と書き込みました。
イランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官および、イラク民兵組織ハシャドアルシャビのアブーマハディ・アルムハンディス副司令官は、2020年1月3日未明、当時のトランプ米大統領の命令により、無人機攻撃という犯罪行為の中で殉教しました。
これら2人の軍幹部らの殉教から2日後、イラク議会は、国内からの米軍撤収・追放法案を可決し、イラク政府に対し国内での米国主導の外国軍駐留の終結を要求しました。 しかし、この議決の実施は、イラクの前政権では完全には実施されていませんでした。
ソレイマーニー司令官とアルムハンディス副司令官は、特にイラクとシリアで、タクフィール派テロ組織ISIS との戦いで重要な役割を果たしたことから、西アジア全域で表敬の対象となっています。